「遺品整理 やばい」という検索が多いのはご存じでしょうか?きっと遺品整理を控えていて、業者選びに不安を感じている方が多いからでしょう。それも仕方ありません。なぜなら遺品整理は人生でそう多く経験することではないからです。このページでは、遺品整理に不安を抱えているあなたに向けて、悪質な遺品整理業者に騙されないために必要な知識を網羅的に解説します。安心して遺品整理を任せられる業者を見つけるためにぜひご一読ください。
遺品整理業者は本当にやばいのか?
遺品整理業者がやばいと言われる背景には、遺品整理を取り巻くトラブルが増加傾向にあることが関係していると考えられます。直近の正確な統計データは発表されていませんが国民生活センターの相談内容は増え、料金トラブル、遺品の紛失や破損、作業内容に関する不満、高額な追加費用の請求、契約後のキャンセルトラブルなどが多く報告されています。また、作業員の態度や対応に関する苦情も寄せられています。
そのような悪質な業者が存在する一方で、遺品整理士の資格を取得し、丁寧に作業を行う優良な業者も数多く存在しています。
重要なのは、やばい遺品整理会社を見極め、優良な会社を見つける方法を知り、実践することです。安心して遺品整理を依頼できる業者を見つけるために本記事をぜひ参考にしてください。
遺品整理を依頼するメリット・デメリット
遺品整理を業者に依頼することには十分なメリットがあります。例えば遠距離の実家を整理するには肉体的にも精神的にも負担がかかります。また、専門知識による適切なごみ処分など、業者に任せることで安心して行うことができます。一方でデメリットとしては業者選びを間違えるとトラブルに巻き込まれる可能性があり、莫大な費用がかかったり、貴重品などを大事な遺品を処分されたり、横領される事態にもなりかねません。
メリット | デメリット |
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遺品整理業界がやばいと言われる理由
遺品整理業界が「やばい」と言われるのには、いくつかの背景があります。歴史が浅く、業界全体の成熟度が低いこと、そして明確な規制や資格制度が不足していることが主な要因です。これらが悪徳業者の温床となり、トラブル発生の一因となっている現状があります。
遺品整理業界の歴史と社会背景
遺品整理というサービスが一般的に認知され始めたのは、2000年代に入ってからのことです。核家族化や高齢化の進展に伴い、遺品整理の需要が急増しました。
かつては、親族自身で遺品整理を行うのが一般的でした。しかし、ライフスタイルの変化や少子高齢化の影響で、遺族が遠方に住んでいたり、時間や体力的な余裕がなかったりするケースが増加。このような社会背景が、遺品整理サービスへの需要を高めました。しかし、参入障壁の低さから様々な業者が参入し、中には悪質な業者も含まれていることが問題となっています。
そのため業界の質とモラルを是正を目的に2011年に一般社団法人遺品整理士認定協会が設立されます。しかし、この需要の急増に業界の体制や法整備が追いついていないのが現状です。そのため消費者は優良業者を見極めることが重要になってきます。
業法が未整備
現状、遺品整理業を直接的に規制する法律は存在しません。「古物営業法」や「廃棄物処理法」、「消費者契約法」など、関連する法律はありますが、遺品整理業そのものを包括的に規定する法律はありません。この法的整備の遅れが、悪徳業者の存在を許してしまう一因となっています。明確なルールがないため、不当な価格設定や不適切なサービス提供が行われてしまうリスクがあるのです。
先程も触れたように、一般社団法人遺品整理士認定協会が設立され、民間資格ではありますが「遺品整理士」の資格も設けられ、業界全体で質やモラルの改善に取り組んでいます。
遺品整理でのトラブルはどの位発生している?
独立行政法人国民生活センターのデータ(2013~2017)によると、全国の消費生活センター等には、年間で100件近くの相談が寄せられてるようです。その内容は「高額な追加料金の発生」、「処分予定のない遺品が処分されてしまった」等、料金や作業内容に関する相談が大部分を占めています。
トラブルの発生状況
報告されたトラブルの内容
トラブルの種類 | 内容 |
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料金トラブル | 見積もりと実際の請求額が異なる、高額な追加料金が発生する、不明瞭な料金体系など |
遺品の紛失・破損 | 遺品が紛失する、作業中に遺品が破損するなど |
作業内容に関する不満 | 作業が不十分である、作業内容が契約と異なるなど |
契約トラブル | 契約内容が不明瞭である、契約後のキャンセルが困難であるなど |
作業員の態度 | 作業員の態度が悪い、言葉遣いが不適切であるなど |
これらのトラブルは、悪質な業者だけでなく、認識の齟齬やコミュニケーション不足によって発生する場合もあります。そのため、遺品整理を依頼する際には、業者との綿密な打ち合わせや、契約内容の確認が非常に重要です。
やばい遺品整理業者の特徴8つ
悪質な遺品整理業者には、いくつかの共通点があります。事前にこれらの特徴を把握しておくことで、トラブルを未然に防ぐことが可能です。
極端に安い見積もり
相場よりも極端に安い見積もりは要注意です。作業後に高額な追加料金を請求される、必要な作業を省略される、不法投棄などの違法行為を行うといったリスクがあります。適正価格を事前に調べて比較検討することが重要です。
訪問見積りを拒否する
遺品整理は、現場の状況を正確に把握することが重要です。訪問見積りを拒否する業者は、適切な見積もりを出す気がない可能性があります。また、現地での物品の確認を怠り、後々トラブルに発展するケースも少なくありません。
強引な営業をする
契約を急がせる、断りにくい雰囲気を作るなど、強引な営業を行う業者は避けるべきです。冷静に判断できる時間を取り、複数の業者を比較検討しましょう。
契約書の作成をしない
契約書を作成しない業者は、後々のトラブル発生時に責任逃れをする可能性があります。作業内容、料金、支払い方法などを明確に記載した契約書は必ず作成してもらいましょう。
処分費用削減のため不法投棄をする
不法投棄は犯罪です。処分費用を不正に削減するために不法投棄を行う悪質業者も存在します。不法投棄が発覚した場合、依頼主も罰せられる可能性があるため、注意が必要です。
根拠の不明な追加費用を請求してくる
当初の見積もりにはなかった追加費用を、作業後に請求してくる業者もいます。「追加作業が必要になった」などと言ってくるケースが多いですが、事前に説明がない追加費用には応じる必要はありません。
貴重品や現金の横領
遺品整理の際に発見された貴重品や現金を横領する悪質業者がいます。貴重品や現金は事前に整理し、管理しておくことが大切です。また、作業中はできるだけ立ち会うようにしましょう。
運営会社が実は反社
反社会勢力が運営に関わっている遺品整理業者も存在します。トラブルに巻き込まれる可能性が高いため、事前に業者の情報をしっかりと確認することが重要です。国民生活センターや消費生活センターなどに相談することで、信頼できる業者を見つけることができます。
実際に起きた悪徳遺品整理業者とのトラブル事例5選
ここでは、実際に起きた悪徳遺品整理業者とのトラブル事例を5つ紹介します。これらの事例を参考に、悪徳業者を見抜く目を養い、トラブルを未然に防ぎましょう。
事例1:高額な追加料金の請求
作業後に高額な追加料金を請求された
当初の見積もり額は5万円でしたが、作業後に「不用品の量が多かった」「特殊な処理が必要だった」などと言われ、最終的に20万円を請求されました。契約書には追加料金に関する明確な記載がなく、抗議もしましたが応じてもらえませんでした。泣き寝入りせざるを得ない状況に追い込まれました。
事例2:貴重品の持ち逃げ
故人の遺品から現金や貴金属がなくなっていた
遺品整理後、故人の通帳を確認したところ、多額の現金が引き出されていました。また、タンスに入れていた貴金属もなくなっていました。業者に問い合わせましたが、「見ていない」「知らない」の一点張りで、盗難の証拠を掴むことができませんでした。
事例3:不法投棄
遺品整理を依頼した業者が不法投棄で逮捕された
後日、近隣の住民から「不法投棄されたゴミの中に故人の名前が書かれた書類があった」と連絡を受けました。警察に相談した結果、遺品整理を依頼した業者が不法投棄で逮捕されました。自分自身も事情聴取を受け、精神的な負担を強いられました。
事例4:契約内容と異なる作業
見積もりには含まれていなかった作業を追加で要求された
当初の契約では、家財道具の搬出と清掃のみでしたが、作業中に「庭木の伐採も必要だ」「エアコンの取り外しもしなければいけない」などと言われ、追加料金を要求されました。断ると作業を中断すると脅され、仕方なく追加料金を支払いました。
事例5:作業の遅延と放置
作業開始日が何度も延期され、最終的に連絡が取れなくなった
契約後、業者の都合で作業開始日が何度も延期されました。最終的には連絡も取れなくなり、他の業者に依頼し直すことになりました。既に支払っていた着手金も返金されませんでした。
これらの事例は氷山の一角です。遺品整理を依頼する際は、業者選びを慎重に行い、トラブルに巻き込まれないように注意しましょう。
やばい遺品整理業者を見極めるための6つの方法
ここまで解説してきたように誠実な業者も多い一方で、悪徳業者が紛れているのも事実です。高額請求や不適切な対応でトラブルに巻き込まれないよう、信頼できる業者を見極めるための6つのポイントを紹介します。
1. 複数の業者から見積もりを取る
業者によって料金設定やサービス内容が大きく異なります。必ず複数の業者から相見積もりを取り、比較検討することが重要です。見積もりは無料で行っている業者がほとんどなので、気軽に問い合わせてみましょう。
2. 見積もり内容を細かく確認する
見積書は単なる金額だけでなく、作業内容や内訳まで詳細に確認しましょう。不明瞭な点や疑問点があれば、納得いくまで業者に説明を求めることが大切です。特に、追加料金が発生する可能性についても事前に確認しておきましょう。
3. 業者とのコミュニケーションを重視する
遺品整理は故人の想いが詰まった品々を扱うため、業者との信頼関係が重要です。丁寧な対応をしてくれるか、こちらの希望に耳を傾けてくれるかなど、コミュニケーションを通して業者の人となりを見極めましょう。疑問や不安に真摯に対応してくれる業者は信頼できます。
4. 資格や許可の有無を確認する
遺品整理に特別な資格は必要ありませんが、古物商許可や一般廃棄物収集運搬許可など、関連する許可を持っている業者の方が安心です。ホームページや見積書などで、許可の有無を確認しましょう。また、遺品整理士などの資格保有者がいれば、より専門的な知識と技術を持ったサービスが期待できます。
5. 口コミや評判をチェックする
インターネットで業者名を検索し、口コミや評判をチェックしましょう。実際に利用した人の生の声を聞くことで、業者の実態を把握できます。ただし、良い口コミばかりではなく、悪い口コミにも目を通し、客観的に判断することが大切です。Googleマップの口コミや、SNSでの評判も参考になります。
6. 契約内容をしっかり確認する
契約を結ぶ前に、契約書の内容を隅々まで確認しましょう。作業内容、料金、支払い方法、キャンセル規定など、重要な項目が明確に記載されているかを確認し、不明な点は必ず質問しましょう。口約束ではなく、書面で契約を交わすことで、トラブル発生時のリスクを軽減できます。
確認項目 | 詳細 |
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作業内容 | 遺品の仕分け、梱包、搬出、清掃、不用品の処分、形見分けなど、具体的な作業内容が記載されているか。 |
料金 | 基本料金、オプション料金、追加料金など、料金の内訳が明確に記載されているか。 |
支払い方法 | 現金、銀行振込、クレジットカードなど、支払い方法と支払期日が明記されているか。 |
キャンセル規定 | キャンセルする場合の料金や手続きについて、明確な規定が記載されているか。 |
トラブルに遭遇した際のベストプラクティス
遺品整理のトラブルに巻き込まれてしまった場合、落ち着いて適切な行動をとることが重要です。まずは、以下の手順を参考に冷静に対処しましょう。
トラブル発生時の初期対応
トラブルの初期段階では、感情的にならず、証拠の確保と専門家への相談を優先しましょう。
1. トラブル内容の記録
トラブルの内容を詳細に記録しましょう。日付、時間、場所、担当者の名前、具体的なやり取りなどをメモに残すことが大切です。可能であれば、写真や動画、音声記録なども残しておきましょう。
2. 契約書・見積書などの確認
契約書や見積書、その他関連する書類を改めて確認し、トラブルの内容と照らし合わせて discrepanciesがないか確認しましょう。不明な点があれば、業者に説明を求めましょう。
3. 業者との連絡・交渉
冷静に、トラブルの内容と解決策を業者に伝えましょう。話し合いで解決できない場合は、第三者機関への相談も検討しましょう。
専門家・関係機関への相談
トラブルが解決しない場合は、専門家や関係機関に相談することで、より適切なアドバイスやサポートを受けることができます。
相談先 | 相談内容 | 連絡先 |
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消費生活センターへの相談 | 消費生活全般に関する相談 | 消費者ホットライン:188 |
都道府県弁護士会 | 法的トラブルに関する相談 | 各地の弁護士会に問い合わせ |
全国遺品整理士認定協会 | 遺品整理に関するトラブルの相談 | 協会のウェブサイトを確認 |
4. 消費生活センターへの相談
消費生活センターは、消費生活に関する様々なトラブルの相談を受け付けています。中立的な立場でアドバイスをもらえるので、積極的に活用しましょう。相談は無料で、匿名でも可能です。
5. 弁護士への相談
法的措置が必要な場合は、弁護士に相談しましょう。弁護士は法的観点からアドバイス を提供し、必要に応じて代理人として交渉や訴訟手続きなどを代行してくれます。
6. 遺品整理士認定協会への相談
遺品整理士認定協会は、遺品整理士の育成・認定を行う団体です。協会に加盟している業者とのトラブル の場合は、協会に相談することで解決の糸口が見つかる可能性があります。
これらのポイントを踏まえ、信頼できる業者を選び、トラブルのない遺品整理を実現しましょう。